軍靴のバルツァー

□1話
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ツバメ、おいツバメ!


いくなツバメ・・・なぁツバメ!






もう誰か分からない声、でも愛しく心地よい優しい声

ゆっくりと降下していく意識の中で、それでも声の主に手をのばす


嗚呼、私はうまく笑えているだろうか

お願い、もう泣かないで、
さよなら、愛しい人


頬に落ちた雫と固く握り締められた手の温もり
それが、私の感じた最後の感覚
 

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