私の兄は俺様ならぬ僕様です
□プロローグ
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『征兄のばかぁああああああ!!!!!!!!!』
僕が朝食をとっていると、二階から叫び声がした。
叫び声のあとに、階段をバタバタと降りるおとがきこえた。
『征兄でしょ!?あたしの制服"男子"のにしたの!』
「あぁ。なにか問題でもあったか?」
『いや、問題ありまくりだからね!?』
全く。うるさいなぁ。
僕は朝食をとりおわると身支度を整え家を出る支度をすすめた。
「ほら、朝ごはん食べちゃいな。入学そうそう遅刻したいの?」
『うわっ!そうだったーっ!
ゴッハンご飯♪』
...うん。単純だ。
制服のことなんてすっかり忘れて朝食を貪り始めていた。
「じゃあ、僕はいくけどちゃんと遅刻しないように来るんだよ。
いってきます」
『え?征兄もーいくのー?はやくね?』
「...僕は挨拶があると言っておいたはずだけど。」
『あ。そーだった!
じゃあ、しょーがないねぇ...
また、学校でね!いってら!』
僕はソレに答えるように手を挙げ家を出た。