artra

□青黒
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「テツ。てーつ。てーつ。」
って、ほら彼が僕の所にやってくる。

「ごめんごめん」「テツ」「てつ」って、言っては、「なぁー。またバスケしよ。てつ。テツ。バスケバスケ」って言ってくる。

夕方になると、僕の所にくる

「少しだけですよ」

と、言ってあげれば
彼は、ニパッと笑って

「サンキュー」って言う

「テツ。」「てーつ」

でも、そのバスケは彼の妄想の中で、されていて

僕は、声をかけることしかできない。


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