Harry Generation

□プロローグ
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私は篠塚 莉音。
両親はいなくて施設で暮らしているが、私は施設に不満は無い。
今、ハリーポッターという本が大好き。私は全ての作品を、映画も本も見たし読んだ。
いつものように、ハリーポッターを読み返している時の事だった。
「あら、莉音ちゃん、お客様よ〜」
そう言って、施設の加藤さんが連れて来た、長い髭に三日月メガネの、優しい目をした人は、私の運命を変える人だった...

「こんにちは。わしはホグワーツ魔法魔術学校の校長、アルバス・ダンブルドアじゃ。今日はいきなり押し掛けてすまんのう。実は、おぬしはホグワーツ魔法魔術学校に入学許可を得た。
入学するかどうかはおぬし次第じゃが、どうするかの?」
「...ホグワーツ魔法魔術学校?」
莉音は驚いて、思わず聞き返してしまった。
「そうじゃ。ホグワーツ魔法魔術学校…ホグワーツは、魔力を持った者だけが通う学校じゃ。」
莉音は、ハリーポッターに出てくるホグワーツにあこがれていたし、本当にあれば入学したいとずっと願っていた。
(まさかこんな事があるなんて...)
莉音は、夢中でこう言った。
「私、入学します!」

「それは良かった。おぬしのご両親、特に母君は、ホグワーツでも稀な程の秀才じゃったからの。おぬしもきっと優秀な成績を納めるじゃろう。」
「...私の両親は、魔法使いだったんですか?」
「そうじゃ。5年前に亡くなったと聞いて、とても残念じゃよ。
母君は、「ジゼル」の血筋じゃった...」
「ジゼル??」
(聞いた事無い。まあ、当然か。今までずっとマグルだったし。)
莉音は、至って冷静だ。
「ジゼル家は、魔法使いの純血の家系の中でも古い家系で、魔力が強い家系なんじゃ。じゃが、今はほぼジゼルの家系は絶えてしまい、ほとんどいなくなってしまったのじゃよ。」
「そうなんですか…」
「あ、学用品は、ダイアゴン横丁に買いに行かなくていいのですか?」
思わず【ダイアゴン横丁】という言葉が出てしまった。すると、ダンブルドアは鋭く、
「おぬし、ダイアゴン横丁を知っているようじゃな。」
と言った。
(ど、どうしよう。正直に言った方がいいのかな?)
迷った挙句、
「信じもらえないかもしれないんですが...」
と言って、全てを説明した。
すると、ダンブルドアは、全く驚いた様子を見せず、
「全く不思議な事じゃが、ここと、魔法界は、いわば「別世界」じゃ。じゃがこちらの世界で暮らしている魔法使いが、魔法使いの生活を本にしてもおかしくないじゃろう。じゃがそれなら、おぬしは未来の事も知っている事になるが、そうなのかね?」
「は、はい…」
「じゃったら、あまり面倒なことにならぬようにお願いしようかの。」
(どっちの意味なのかわからないけど…)
「わかりました。」
「後、おぬしは、魔法界では【リオ=ジゼル=ダンブルドア】
と名乗っていただこう。
何か、「面倒な事」が起きた時、ダンブルドアの養子だと言えばわしとの連絡も取りやすいじゃろうからのう。」
「えぇっ!?ダンブルドア!?」
(逆に目立つんじゃ...)
「そうじゃ。そして、ハリーの事も見ておいてくれんかの。」
(私がダンブルドア!?しかも、ハリーを守るの!?)
でも、素直に面白そうだったため、莉音...リオ=ジゼル=ダンブルドアは、その依頼を承諾した。
窓を見ると、すっかり夜になっていた。
「よし、ではおぬしは大体の事を理解しているようじゃな。
では、明日10時にまた、ハグリッドが迎えに来ると思う。
ハグリッドが、ダイアゴン横丁へ案内してくれるじゃろうから、学用品は明日買うが良い。」
ダンブルドアは、そう言って去っていった。
これからの学校生活に胸を踊らせながら、リオは休んだ。
けれど、これから大変な事が待ち受けているのををリオは知らない...

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