Harry Generation

□ハリー・ポッター
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翌日、リオはいつもより遅くに目が覚めた。
昨日の夜、興奮してあまり眠れなかったのだ。
今でも信じられない。
あのホグワーツに入学できるなんて!
何度も夢だと思った。
でも、これは現実だ。
でも、本当に信じられない。
リオがグルグルと考えを巡らせていると、加藤さんが来た。
「莉音ちゃん。さっき昨日の方から電話があって、1時間後にむかえに来ますって。でも、あの方はご多忙でいらっしゃるから、代理の、ええと、ルビウス・ハグリッドという方がむかえにいらっしゃるそうよ。」
ハグリッド。
その言葉を聞いて、夢ではなかった事に改めて気づく。
「それと、昨日の方...ダンブルドア様の設立している学校側が、あなたを引き取りたいそうよ。でも、引き取っていただくにはあなたの許可が必要なの。引き取っていただくかはあなたの自由よ。どうする?」
リオの心に、もう迷いはなかった。
「私、あの人の所へ行きます...!!!」

「そう。莉音ちゃんがいなくなるのは寂しいけど、引き取っていただく事ができて良かったわ。おめでとう。手続きはこちらが済ませておくから、あなたは早く仕度をしなさい。」
1時間後...
「莉音ちゃん、ちょっと来てくれないかしら?」
加藤さんにそう言われ、庭へ行くと、メガネをかけたガリガリな男の子と、男の子とは対照的な大男が立っていた。
ほかの大男が大きすぎて、小さい赤ちゃんが泣いていたほど大きかった。
「はじめましてだな、リオ。ダンブルドアから話を聞いちょる。
おまえさんは俺の事を知っとるようだから、自己紹介はせんでいいな。え?
とにかく今日は買うもんが山ほどある。急いで行かにゃならん。
ああ、ハリーの事も知っとるな。」
ハリーは、リオが自分の事を知っていると聞いて驚いたようだった。
「あの...僕の事を知っているんですか?」
「うん。あなたは有名だもの。」
リオは、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」で、怒りっぽくなったハリーに対してあまり良い印象を持っていなかった。
ずっと今みたいに優しければいいのに、と思いながらリオは言った。
リオとハリーはわりとすぐに打ち解けた。
リオはもっとハリーと話したかったのだが、ハグリッドが、
「ハリー、リオ。もう行かにゃならん。
話は行く途中に思う存分すればよかろう。え?」
と言ったため、3人は話を一旦中断し、ダイアゴン横丁へ向かった。

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