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□何故？
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「そうだよ。今は何もないけど、ここは人がいっぱいいて賑やかな街だったんだ。
でもある日、ぼくと仲が良かった人が死んだ。原因は分からなかった。
次の日も人が死んだ。
ぼくと仲が良かった人でやっぱり、原因は分からなかった。
次の日も、次の日も誰かが死んでいく。
死んでいくのは何故かぼくと仲が良かった人たちで、ぼくに触れた人が死んでいった。
そしたら、”お前は病気だ”って皆に言われた。
ぼくが病気だってことはすぐに街中に広まった。
皆、ぼくを避けるようになった。
ぼくも皆に近寄らないようにしてた。
でも、しばらくしたらぼくに触れなくても病気になって死ぬ人が出た。
そしたら、今までぼくを避けてきた人たちがぼくのとこに来た。
皆、手に刃物とか棒を持ってた。
皆言った。
”おまえがいるだけで死人が出る”
皆、刃物で刺してきた。棒で殴ってきた。何度も、何度も。
そしたらね、死んじゃった。
ぼくじゃなくて、この街の皆が」
ケホッとまた咳と一緒に少し血が出た。喋りすぎたみたい。
「だから、ぼくの近くにいると死んじゃうよ？」
そう言ったら、その人は口角を少し上げてニヤリと笑った。
なんでだろ？