◎two mini story
□The fifth anniversary / 2min
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「いったぁ……何かあった?」
僕の膝から起き上がり
絡まった髪の毛を元に戻している。
「ぁ、あー、いや…」
やり過ぎたら引っ掛かっちゃったね
とふざけたような感じで手を合わせて謝った。
「ヒョン、大丈夫?」
「俺は大丈夫だけど…、」
ミノヒョンは僕の頬に手を伸ばして
「テミンこそ大丈夫?」
優しく包んだ。
ミノヒョンのこんな優しいところ、
大好きなんだけど
それが逆に人を深く傷つけちゃうこともある。
「……何で僕?」
「んー、最近元気ないからさ」
元気ないのはミノヒョンのせいだよ
と心で大声を上げる。
でもやっぱり、この人は気づかないからさ。
「ま、なんかあれば言って^^?」
ぽんっと頭を叩き、
寝室へ戻っていくミノヒョン。
「うん、、無理だろうけど…」
僕の声は聞こえたかな?
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