◎two mini story
□The fifth anniversary / 2min
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「ヒョン、最近さ……」
仕事を終え、シャワーにも入り
リビングのソファーに座っているヒョン。
その肩に頭を預ける。
「ん?」
僕に冷たくない?
「ううん、何でもない^^」
思わず漏れそうになった言葉を
唇を噛むことで何とかのみ込んだ。
変なテミナ、
と笑いながら携帯に目を戻してるけど
「ヒョンのが変だよ……」
今度は堪えきれなくて絶対聞こえないように
小さく小さく吐き捨てた。
「えっ、何?」
案の定聞こえてないようで。
「べっつに〜」
肩に凭れたままヒョンの携帯を盗み見ると
オニュヒョンにメールを打っているみたい。
それは、いいんだけどね。
最近異常に仲が良いこの二人。
実は僕、その事がちょっと気になってたりして。
「わっ//」
「テミナ、俺のメール見てんの?」
文をみてしまうのは何だか怖くて
ただぼーっと画面を見つめていたら
急にムッとしたヒョンが視界に飛び込んできた。
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