◎two mini story
□The fifth anniversary / 2min
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「……え」
なんで?
正直すごく驚いた。
いつもなら移動中の車で
僕とミノヒョンは隣に座る。
当然今日もそのつもりで乗り込もうとすると
「オニュヒョン、これどうですかね?」
僕の指定席に、オニュヒョンがいて。
「うーん、これの方がよくない?」
ミノヒョンの携帯の画面を
楽しそうに二人で見ていた。
あまりにも近いその距離に
募っていく、不安。
「テミン、ここ乗りなよ」
それを、見かねたキボムヒョンが隣の席を叩く。
「あ、……うん」
それでもなぜか車に
気まずい雰囲気が流れることはなかった。
っていうのは
「テミン、見てこれ!!
ここのエリアクリアできた!!」
「……っあ!本当だ!!」
席の以外は全く普段と変わらなかったから。
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