◎two mini story

□FAKE IT / minkey
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「もー……」





最近の僕は
ちょっぴり無理をしてる気がする。


その理由は。






「どしたの、キボム」



「わっ//!!」





紛れもなくミノにある。





「もう! 驚かさないでよ!」



「いや、なんかため息ついてたから
どうしたのかなって気になったんだよ」



「別に何もない//」





宿舎の廊下でばったり出会ってしまうなんて
僕もついてない。

顔を見れば見るほど日に日に増していく想い。

ましてや今みたいに少し優しい言葉を吐かれただけでも
顔が火照っていくのは隠せない。





「ねぇキボムあのさ……」



「ミーノーヒョーーーーン!!」





ミノが僕に何か言おうとした瞬間
後ろから凄い勢いで大きな背中に飛びかかる小さな身体。





「わー、テミンか。 何だよいきなり」





重い重いと言いながらも笑いながら
テミンに構うミノに募っていく苛立ち。


さっきまでの熱はみるみる冷めていく。





「何もないなら帰るから」



「あっ、ちょっと待てって…… 」





後ろから呼び止める声には気づかないふりをして
少し手荒く、部屋のドアを閉めた。





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