◎two mini story

□attention please / minkey
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thanks for reading ;-)




" attention please "






「ちょっとミノ!!」



「何?」




部屋へ立ち去ろうとする俺を
キボムの怒声が阻める。

分かってるけど。
引き留める理由なんて。




「何?じゃない! 何でご飯残すの!?」



やっぱり。
いや、怒るのは分かってたんだけどさ。




「今日外でチャンミニヒョンとギュヒョンと食べてきたんだ」




相変わらず表情を緩めないキボム。

悪いと思ってる。
だから出来るだけ食べようとした。

けど酒飲んだあとにまたご飯ってキツいから
結果半分以上残しちゃったわけで。




「なにそれっ…! なら連絡くらいしてよ!」




「そうだな、ごめん」




「大体さ、ちょっと早く仕事が終わった日には
すぐにチャンミニヒョンとかと出かけちゃうし
なんかあんな甘えてるしベタベタしてるし
正直ミノの態度うざったいし
KYだし、長身だし、小顔だし、
そのせいで僕が頭でかいって言われるし……」




どこからそんな不満がたくさん出てくるのか
逆にこっちが聞きたいくらいの量を次から次へと吐いてくる。

しかもどんどん内容がおかしくなって見た目の愚痴まで言われ出した。



「それに…」




キボムが次の言葉を言いかけて唇を噛んだ。





「それに?」




ここまで言われたならもう最後まで聞いてやろうと先を促すと





「せっかく今日はミノが好きなご飯作ったのに…」





潤んだ瞳が俺を捕らえた。



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