dream story

□子供扱い
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お風呂から上がると・・

彩佳はコーヒーを
飲みながらテレビを見ていた。


「彩佳ーー次いいよーー!」

「はーい!」

と言いお風呂場へ向かう彩佳。



1時間後・・・・



「あーー気持ちかった!」

濡れた髪をバスタオルで
拭きながら出てくる。


「女の風呂は長いねーー」

「なーに??スネとーと??」

「別にー」

「名無しさん可愛いーー」

「可愛くねーし」

素っ気無い返事をしていると
名無しさんが座っているソファーの
横に腰を掛ける彩佳。



「もーーそんなスネとーと
いつものやってあげんとよ??」


いつもの・・・・・


「それはやだ・・」

「じゃあ、機嫌直して??」

「はーい。」

「はい。よろしい!!」

立ち上がりある物を取りに行き
戻ってくる。


「よし!!じゃあ、おいで!!」

と、自分の膝を
ポンポンしながら呼ぶ彩佳。


「んーーーーあやかーーー」


またもや子供の様に
膝に寝っころがる。

「右耳からね??
痛かったら言ってよ??」

「ん!!」



そう・・・
いつもの・・・
そのいつものとは
彩佳の膝での耳かき。

いつからかと聞かれれば
覚えていないのだが
お風呂上りは
これが日課になっている。


「彩佳・・・?」

「ん?どしたと?」

「眠くなってきた・・・・」

「いいよーやっててあげるけん寝な?」

「ん・・」


数分後・・・


「スーーーーースーーーZZZZ」

「ふふっ・可愛い」

「・・・・あやか・・・」

「ん?」

「・・・・・いつもありがと・・」

「こちらこそ!!」

「・・・・・ZZZZZZZZZZ」


頭を撫でながら
お腹を優しく
ポンポンしてくれる。
その安らぎの中でいつも
眠りにつく。
彩佳からの子供扱いは
だからやめられない。

「名無しさんおやすみ」

“ちゅっ”

いつもの様に
優しく名無しさんにキスをする。


既に眠りについている
名無しさんはこのキスを
知るよしもなかった。



END
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