薄桜鬼
□反則
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「煉!」
『っ?!』
巡察が終わり自室へ向かっていると、呼び声と共に腕が引っ張られ、何処かの部屋に連れ込まれた
『……なんだ、トシか…っ』
驚かせるなと、そう続けるはずの言葉は、トシの唇により塞がれる
「…っ…ん、ぅ…、はっ…ん…」
『…かーわい』
ふるふると震え、物欲しそうにしている俺の最愛の人
「……煉…」
甘い声が、俺を呼ぶ
『…なんだ?』
その瞳が、言葉よりも確実にトシの心を語っているが、俺は解らないふりをする
「……煉…もう、我慢できね…」
鎖骨を甘噛みされ、くらりと目眩に襲われる
『まだ明るいぜ?』
ぎゅっと抱き付かれれば、トシの熱が伝わってくる
『……夜まで、我慢してろって言ったろ?』
「…っ、ひ‼ ァあっ…」
敏感な、もう既にガチガチのモノを掴めば、トシから甘い声が上がる
『…巡察行ってる間、一人で遊んでねぇよな?』
グジュグジュと音が立つ程、蜜を垂れ流すモノを上下に扱くが、トシは根元を縛る紐に阻まれ、絶頂を極める事が出来ない
「ひッぁ、あ…我、慢…してた…ぁああっ‼ …って、紐…取って!!」
巡察に行く前から焦らされ、限界が来ているのだろう、いやいやと首を振り、涙を流しながら強請る
『ダメだ、夜まで待ってるって、トシも約束したろ?』
宥めるように顔中に口付けをし、少し身体を離すと、スルリと着物が肌蹴ていく
「俺の事、ぐちゃぐちゃにしていいから…なぁ、てめぇのくれよ」
くちゅりと粘着質な音が立つ、チラリとトシの手元を見れば、見ている事に気付いたのか、大きく足を開く
「煉の、デケェのココにいれて?」
あ、…理性ぶっトんだわ
『お望み通りに、ぐちゃぐちゃにしてやろうじゃねぇの‼』
「っあ、ぁァあ゙あ゙‼」
大して慣らしてない筈の其所は、思ったよりすんなりと、俺のモノを受け入れる
『……一人で遊んでたな?』
「っあ、イィ…煉っ、っふアぁあ‼」
『…っ、締めんな』
早く動けとばかりに、トシの中が蠢き俺を締め付ける
「…やっァあ…煉っ、煉…イきたいぃ!!」
『んじゃ、イけば良いだろ?』
紐で縛られたままの、ソレを扱く
「ヒッ、あぁァア゙あ゙あ゙‼」
ぎゅっと締め付けられ、トシの身体が跳ねる
「……っん、ぁ…苦し、煉っイきたいッ‼」
『イったじゃねえか』
違うこれじゃないと、苦しさ故か、快楽故か分からない涙を流し、甘えるように首に腕を回す
「 」
ぽそり、耳もとで囁かれる
『…っ、反則だろ‼』
片足を担ぎ、根元を縛る紐を取り去る
「?! やっ、ァぁあ!! …ヒッ煉ッ‼ くっァあ゙ぅああ」
ガツガツと音がしそうな程、腰を打ち付ける
『ココだろ、トシが好きな所』
グリグリと前立腺を突けば、白いトシの身体が仰け反る
「ソコ、やだぁ、ぁぁああっ…ん゙ァあっあ゙‼」
『…っ、く…!!』
ビクリ、一際大きくトシの身体が跳ね強く締め付けられ、俺もトシの中に精を放つ
「…っ、はぁ…はっ」
『………大丈夫か?』
汗で額に張り付く髪を退け、ぼんやりしているトシに口付けを一つ
「…ん、平気…」
疲れたんだろう、うとうとし始めたトシの髪を撫で、服を整える
「……煉…」
『ん?』
「…敬語でおねだりは反則なのか?」
『……!?』
「…言ってた…だ、ろ?」
『……………』
「…zZZ」
『トシだから、反則なんだよ…』
―イかせてください―
『………クソ、思い出したら勃った』
END
2016.02.21