薄桜鬼

□狐に嫁入り
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「……ぅ、ん?」

『…あ、起きた?』

目を開けたら、目の前に
白の顔

『体の調子どう?』

「…何ともない、……治った?」

良かったと笑う白、沖田も笑い返す

『総ちゃんはこれから、新選組に帰るんだよね』

「うん、早く帰らなきゃ」

帰るという事は、白と離れるという事、分かっていた事だ

「……………」

目の前に居る白を抱き込む

『……どうした?』

「…離れたく、ないな」

『………へ? 離れないよ?』




「…え?」




『…えって、せっかく会えたのに離れる訳ないじゃん、総ちゃん俺の嫁になったし』

今、聞捨てならない単語が聞こえた

「ちょっと、嫁ってどういう事?」

『…あ』

ヤバい、白の顔に冷や汗が浮かぶ

「説明、してくれるよね?」

早くも、尻に敷かれそうな予感

だらだらと冷や汗を流しながら、白は説明する

『……半妖になるって事は、術者の伴侶になるって事なんです』

「白ちゃん?」

『ごめんなさい』

縮こまる白に、沖田は苦笑する

「…しょうがないなぁ、許してあげる、僕も離れたくなかったしね」

『!!! 総ちゃん!!』

「…ありがと」

『へへ〜』

元気になった沖田は、白を連れて新選組へ





END
2016.02.24
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