うらおもて【めだかボックス×戯言】
□第2章(無為色あくた)
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第1話「説明」
「今日は、嬉しいことがあったんだ♪」
私、無為色あくたは家に帰宅するなり仕事がないのか、家で暇そうに読書に勤しんでいたいーちゃんを捕まえるとそう切り出した。
因みに友さんは友さんで例によって例のごとく忙しいそうでこのところ部屋に籠っている。
「へぇ・・・何かあったの?」
あまり興味もなさそうにいーちゃんは言った。
「うんっ!トリップ前の大好きで大好きで大好きな友達と逢ったんだ。親友と逢ったんだ。自分自身と逢ったんだ♪」
それを聞いたとたん、いーちゃんはぶふぉっ!!と、吹き出した。
「・・・それは、好きな親友と自分を同一視しているということかな?」
「違うよ?」
首を横に降る私。
「違う・・・?」
首を傾げるいーちゃん。
「そうじゃなくて、違うの。その子と私じゃ何もかも違うの。考え方も、癖だって!・・・だけど自分なんだ」
「いや、意味わからないから」
「・・・うー、」
どう説明すれば良いものか・・・。人識の名前出してもいーんだけれどなんだかなー。
・・・。
何だか考えるのが面倒になったので「やっぱいいや、ただの偽言だよ」と嘯き思考を強制停止させる。
つまりは、いーちゃんでいうところの戯言みたいな。