うらおもて【めだかボックス×戯言】

□第1章(無為色あくた)
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第2話 「真っ赤」



目が覚めた。
・・・目が覚めた?
あれ?私、死んでなかったか?覚める目なんてないはずなのに。醒める意識なんてないはずなのに。


・・・。
兎に角、現状認識が先だ。
辺りを見回す。
真っ赤。
・・・・・・。
なんだこの部屋。
其処は赤一色の部屋だった。
赤い壁赤い床赤いテーブル赤い椅子。私は赤いベッドの中に居た。
もう一度言う。
なんだこの部屋。
赤好きにも程があんだろアホタレ。確かにひとつひとつは格好いいがこうも真っ赤真っ赤してるとなんか・・・うん。
この部屋の主は誰なのか知らないがきっとその人は頭がおかしいのだろう。いかれている。狂っている。


「狂っていて悪かったな」

・・・声?
見ると、これまた赤い人が開いたドアの前に寄り掛かるようにして立っていた。
て言うか、もしかして私口走っていたのかな?それは失礼なことをした。

「口走ってなんかねーよ。ただの読心術だし。それに失礼とか思っちゃいねーだろ」

赤い人は言う。
・・・あれ?この人何処かで・・・・・・。
スレンダーだが、出るべき所はちゃっかり出ているセクシーな身体。
真っ赤な格好。
読心術・・・。

「っあーーーーーーーーーーー!!」

驚いた。
うっわ、まじビビった。
「あっあぁあ、あい、あいあいあいあ・・・・・・」

ダメだっ!テンパって上手く話せないっ!!
そんな私を見てシニカルに笑うその人はーーー

「《人類最強》、哀川潤・・・・・・」

「おう、間違えても苗字では呼ぶなよ。ところで・・・」

哀か・・・潤さんは間を置いて言った。

「お前。何者だ?」
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