短編

□すれ違い
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〜JURINA〜

私は玲奈ちゃんのことが好きだ。

もちろんメンバーとして、なんかじゃない。

でもこの想いは伝えられない。

だって私たちは女の子同士だから。

それに私たちは恋愛禁止だから。

たとえ玲奈ちゃんに伝えたとしても、きっと玲奈 ちゃんに嫌われてしまうと思う。

だから、この想いは自分の胸にしまうことにした 。

でも玲奈ちゃんへの想いは溢れるばかりで…

だから私は玲奈ちゃんから少しずつ離れることに した。

今までは玲奈ちゃんにべたべたくっついていたけ どそれもやめた。

玲奈ちゃんに近づいたら好きという気持ちが大き くなるから。

玲奈ちゃんに近づいたらもっと想いが溢れてしま いそうだから。

玲奈ちゃん…大好きだったよ。ずっと。

大好きだから…大好きだから、私は玲奈ちゃんか ら離れるね…

*…*…*…*…*…*…*…*…*…* 〜RENA〜

私は珠理奈のことが好き。

女の子同士なんておかしいし、それに私たちは恋 愛禁止。

何度も珠理奈への想いを断ち切ろうとした。

でも、好きという想いは止められなかった。

だから私は想いは伝えないけど、珠理奈を好きで いようと思った。

私は自分からグイグイいくほうじゃないから珠理 奈からのスキンシップは嬉しかった。

私のところに来てくれるのがすごく嬉しかった。

なのに…なのに…珠理奈は最近私のところに来て くれない。

話しかけたら普通に返してくれるけど、私に触れ ることはなかった。

でも、他のメンバーには今まで通りスキンシップ していて…

私は胸が締め付けられた。

珠理奈が近くにいないのがこんなに辛いなんて思 わなかった。

私は相当珠理奈のことが好きなんだろう。

ねぇ…珠理奈。

べたべたくっついてくるの、本当は嫌なんかじゃ なかったよ。

むしろ嬉しかった。

今まで来てくれてたのに…なんで来てくれないの ?

珠理奈のことこんなに好きなのに…苦しいよ…
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