01/18の日記

18:05
ぼつ
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息苦しさが煩わしくて大きく肺を膨らませると、冷たい空気が身体中を回った。
夢から一気に意識が覚醒するも、胸付近にある重さは解消されなかった。
思わずそこに目をやると、暗闇の中、最愛の妻が頭をのせていた。

「何をしているんだい?」

「心臓が動いている音を聞いてるの。」

「楽しいかい?」

「ううん。落ち着く。元直さんが生きてるって、安心できる。」

「俺は、君より先には死なないつもりだ。」

断言できないところが我ながら不甲斐ないが、それでもなんとか安心させたいと思って、なるべく優しく、彼女の頭を撫でた。
すると、顔を見られたくないといわんばかりに、彼女は俺の胸に顔を強く押し付ける。
なぜ顔を見られたくないかなんて震える肩を見れば一目瞭然だ。

「……情けないな」

泣かせてしまった上に慰めかたもわからない。
それだけならまだしも、泣いてくれることに喜びを感じてしまっているのだ。


ここで書くのに飽きた。

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