海想

□手の届く空の下で
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ペット生活10日目

「おーい##NAME1##。生きてるー?」
「…………多分」
「さすがボクのペットだねー。丈夫丈夫」
「いや結構きつかったんですけども」


只今私オンフロア。要するに床の上にいる。なんか身体中が熱いよ。


「はいご褒美あげよっか?」
「へ?いやいやいやいやそんなのないない ないぃぃぃぃぃぃいいい「ウルセ」


いきなり警戒心しか産出されない申し出をされた途端ぶん投げられベッドの上に叩き付けられる…と思ったら違った。身体をのせているべッドが頭限定で柔らかくなっている。
ついに感覚器官にまで障害が出たかと思った。
でもトミーの顔が暗めにうつり自分が仰向けになっていることに気付く。


どうやら私はトミーに膝枕されているようだ。
あんびりーばぼー。


「重くないですか?」
「軽いよ。軽すぎ」


頭の中身について言われている感じだな。
そのあとトミーは頭をなでなで…否ぐわしぐわしと効果音がつきそうな勢いで頭を掻き回された。


仰向けになっていてトミーしか視界に入ってこなかったのでいつもより…というか初めて間近でまじまじ顔を見た。
トミーの肌は白い。
私はずーーっと引きこもりライフを営んでいたので必然的に白くなったが。夢はガングロ系です。
けれど彼はしょっちゅう、お外に出ているから元々白いのだろう。
小顔で、顔立ちも具体的にどこがと言わない程度に整っていて、肌も白いから
ピンクの髪とかが似合うんだろうなーって本人の許可なく勝手に想像した。
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