大奥への扉

□大奥 〜追憶の裏の裏 @〜
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家光の過去話です。
今回は春日局様オンリーです。
ちょっとまたもやシリアスになってしまってます。すみません・・・。
前編は裏はないですが、後編は裏小説となりますので閲覧注意です。

どうぞよろしくお願いいたします♪


※ 大奥 〜追憶の裏〜 ・・・・ 春日局編・・・

※こちらは二次小説となります。本編ストーリーとは全く関係ないのでご注意下さい。
管理人の妄想小説です。大奥の参考に原作を元に描いていますが、
歴史上の人物とも関係ございません。

それは家光がまだ幼い頃、この江戸では不治の病として疫病なるものが流行り始めた。
それは何故か男性だけが発症し、幼い子供から老人にまで広まっていった。
その疫病が流行してからというものの、この江戸から次々に男性が亡くなり人口が減る一方で女性の割合が8割をしめていた。

それから江戸は変わり、女性が働き世の若き健康な男性は国の財宝とでもなる位に大切に扱われるようになっていったのである。

そして、江戸幕府がおかれる江戸城・・・・・。
ここにその、平穏な日常から一変して世の中を覆す程の出来事がやってくる。


「 上様が疫病にかかってしまった今、幕府の安定の為には上様には隠居して頂き、
  次期将軍を決めねばならない。」

それはまだ、家光が14の歳頃。
大広間に兄の日向と共に呼び出され、母の崇源院が思いつめた表情で口を開いた。
隣に正座をしている兄を見上げると、体調が思わしくないのか時折咳をしているのを
覚えている。

家光はこの、異様な空気が昔から嫌いであった。

「家光、そなたが上様の跡を継ぎ、次期三代目の徳川の将軍となるのです。」

辺りがざわついたのを今でも覚えている。
それもそのはず、この日ノ本の時代の中で女子の身分で天下をとるなどとは、
あってはならないことであった。
しかし、兄の日向は側室の子であり病弱で床に伏せることが多く跡継ぎとしてはままならない。
男子の人口が減り、疫病が不治の病として成す術もない現状ではそれを
否定できる者は誰一人としていなかった。
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