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□第五羽
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サクラは助かったんだ…
よかった。
「ふふ、零ちゃん今回はテンション高かったわね」
大蛇丸が言った。
「木の葉のみんなに会えたから…」
くすっと笑った。
「皆成長してて嬉しかった」
表情を思いっきりくずし笑う零は本当に木の葉を抜けたのかと疑問に思えるほどだった。
「そういえば君、なんて名前?」
「…僕ですか?」
「うん。君」
「サイ、といいます」
「そうなんだ…。でさでさ、サクラってきれいになったって思わない?」
「サクラさんの昔を知らないのでなんとも…」
「昔はねー、ブスだった」
「それは今もじゃないですか?」
「ハハッ、いえてる!私サイのこと好きだな」
同じ思考をもつ木の葉の人に会えたことに感嘆の声をもらした。
「でも僕は君のような裏切り者は嫌いですね」
「…」
「君は裏切り者だ。なのに木の葉に未練をもってる。それっておかし
「サイ。こういうときはね、笑わないで。笑っちゃいけないよ」
「…事実でしょう」
「私はいいの。事実だから。それに私はそんなことなんとも思わない。でも木の葉の皆は違う。偽善者ばっかだからね、そんなことを笑っていったら切れるよ」
真剣な顔で言った。
「…はい、さっきサクラさんにも切れられました」
「でしょ?」
サクラとナルトは特にね…。
私とサスケ、二人の重荷を彼らが背負っているしね…
まぁ、私は背負うものがなんにもない平凡な人間だからあの人らの気持ちなんてまったくわからないけどね
「ではそろそろ行きましょうか…」