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□第四羽
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「サソリが死ぬなんて思わなかったわ。気分はどう?落ち着いた?」


大蛇丸の反対側の椅子に零は腰掛けていた。


「……」



サソリさんを私が殺した後、なんとなく暁にいてはいけない気がしてきた。
罪悪感からだろうか。


そして気がついたときには大蛇丸のアジトにいた。


「サソリさんを殺したのは……」
「あなたみたいね」
「でもっ、サソリさんを追い詰めたのは木の葉の連中です!」


涙をこらえる。
今にもあふれ出しそうだ。


「そう…。なら、あなたはどうするの?」
「…どうする…?」
「暁のスパイをこのまま続行するか、私のもとに戻ってくるか、よ」
「…私は」
「私としてはあなたにそろそろ戻ってきて欲しいわ。サスケ君の相手にちょうどいいから」


どうしよう…。
今、ここに戻ってきてもいいんだろうか…


「私は暁でのスパイ活動はやめません」
「…どうして?あなたは私が送り込んだスパイじゃない。私がやめればいいと思えば、あなたはやめてもいいのよ」
「お言葉を返すようですか……、私はすでに大蛇丸様のスパイであるとともに暁のメンバーです。暁は誰にもしばられない」


その言葉と同時に席をたった。


「さすが月華の子ね」
「…」


ギロっ


「まったく、無駄にその写輪眼を人に見せないのよ」
「大蛇丸様、月華の話はしないでください。でないと……」


----------------あなたを裏切りますよ?


「怖い子ね」
「はい、では失礼します」






























ながれそうな涙をこらえて、見栄をはる少女。
その少女はいまだ自分を偽り続ける。
その少女の本心を見破るのは……
サソリ以外の誰でしょう?

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