□失恋+私達=
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皆、傷だらけで帰ってきた。

でも。
サスケくんは、いなかった…


「チョウジも、一安心みたいねー…」

良かった。
本当に、良かった。


静かな病院に。
誰もいない廊下。


そういえば。
あたしは、失恋をしたのよね。

彼が、別れを告げたのはサクラだけ。
サクラが引き止めようとしたから。
当然と言えば、当然で。

でも、失恋であることには何ら変わらない。



泣きたい。

なのに、チョウジやシカマルが心配で。
もちろん、他のキバやネジさんも。

涙は出るけど、皆のためで。
自分のためには、まだ泣いてない。


とぼとぼと、チョウジの病室を後にすると。
暗い廊下が、どこまでも。

でも、そう遠くない先に。
一筋の明かり。

通り過ぎる時、ちらりと覗き見れば。
キバ。


ベッドの上で。
じっと、天井を見つめていた。
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