参
□愛×俺+恋×君=
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「先生にはいないの、大切な人?」
目の前の想い人は、鋭いようで鈍い。
「サク…」
「ダーメ、私やナルトとかはナシよ」
本当。
わざとやってるんじゃないかと、疑いたくなる。
「先生にだっているでしょ、好きな人」
手のかかった私達も、今や中忍なわけだし。
ナルトはまだ下忍だったっけ、とペロリと舌を出すサクラ。
何でこんなにも傍にいるのに、少しも伝わらないんだろうか。
「…………」
何も言えずにいると、サクラが手元の味噌汁を美味しいと。
「カカシ先生、」
「何?」
「私ね、先生のこと大好き」