壱
□私×行き先=
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「ねぇ、サクラちゃん、デートしよ!デート!!」
「嫌」
え・・・即答・・・・・・
「サクラちゃん、いつもそればっかだってばよ・・・」
「諦めろ、ナルト。お前には無理なんだよ」
カカシ先生が、ナルトの頭を手でポンって叩いて、それから私の方に向いた。
「サクラ、今日オレと「無理」
「ざまぁみろってばよ!」
「ナルト・・・今何か言ったか?」
「ななな何でもないってばよ!!!!」
ナルトは、カカシ先生に凄まれて半泣き状態。
そんな二人を尻目に、私は歩き続ける。
「キャンキャン!」
犬の鳴き声に思わず振り返る。
「赤丸!」
随分っていうか、かなり大きくなった赤丸が走ってきた。
「赤丸、キバは?いつも一緒よね?」
そう言いながら赤丸の頭を撫でていると、遠くの方からキバが走ってくるのが見えた。
「赤丸―!ってサクラじゃねーか」
「久しぶり、キバ」
私は、キバに手を振った。
「そうだな。久しぶりにどうだ、赤丸の散歩に付き合わねーか?」
う〜ん、久しぶりに赤丸と走り回るってのも気分爽快で楽しそうだけど・・・
「ごめんねー、キバ」
私がそう謝ると、キバは少し残念そうな顔をした。
でも、すぐに笑顔に戻って、また今度なって言って赤丸と走っていった。
「なぁ、サクラちゃん。今日何かあんのか?さっきから断ってばっかだってばよ」
ナルトにしては、冴えてるじゃない。
「まぁね〜♪」
誰にも邪魔させないんだから。
そこでクナイといでるカカシ先生、あんたもよ!!
殺人鬼みたいな顔してるし、危ないよ、この人。
「サクラ――――♪」