壱
□(私+貴方)×髪型=
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「髪伸びたな、サクラ」
土手に寝っころがってるシカマルが、隣で腰を下ろしている私の髪を触りながら言った。
「うーん、ずっと修行修行で、そんな余裕なくてね〜」
シカマルは、あっそなんて欠伸しながらどーでもよさそうに言った。
「シカマルは、ショートとロングどっちが好き?」
ちょっとふざけて訊いてみた。
まぁ、答えは聞かなくても分かるわよ。
どうせ、他人の髪型なんてどーでもいいって言うはず。
「どっちかって言うと、短い方が好きだな」
ほら。
え?
今何て言った?
「人に訊いといて、何だよその顔」
「え!?あぁ、短い方ね、ふ〜ん」
「お前は?」
「へ?」
はっきり言って、どっちつかずなのよね。
だから、シカマルに決めて貰おうとしたのよ。
まぁ、好きな人の好みの髪型にしたいってのもあるけどね!!
「…だから、お前はオレはどっちがいいんだよ!?」
シカマルは、顔を真っ赤にしてる。
お前はってそういう意味か。
ふふふ、そうだな〜。
「今のシカマルが、一番好きvvv」
そう言って、寝転がってるシカマルに抱きつく。
「今って、この髪型か?」
「うんvそれが一番シカマルらしいもの」
ほっぺに軽くキスをすると、シカマルは誰かに見られるだろって怒ったけど、そんなの気にしない。
あっ、明日美容院行かなくっちゃね♪
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