ポケットモンスターFRLG
□Overture
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「あらミカドおはよう、今日は早いじゃない」
「『今日は』は余計だよ母さん!」
「まあまあ、そう怒らないの。そうだ、ミカド悪いんだけどトモミを起こして来てくれない?あの子まだ起きてないみたいだから」
その瞬間、ミカドは誰がみてもわかるくらいにビクッとした。
ちなみにトモミと言うのは彼の双子の妹である。
「や、やだよ!やだやだやだ絶対にやだ!!母さんが起こして来てよ!」
「あらー、お母さんだってあの娘起こすのイヤなのよ」
案外、ひどい母親である。
(お願い、500円上げるから)
ミカドの耳元で母のミサトはそうつぶやいた。
「そ、その手には…………乗った;」
そして、結構現金な息子である。
「あら、物分かりのいい子。さすが母さんの子ね♪」
「ったく、調子良いんだから…」
どっちもどっちであることはあえて黙っておこう。