ポケットモンスターFRLG
□Story 4
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「さすがにこの辺りも夜はトレーナーはいないんだな」
昼間はトレーナーたちの練習場になっている道路も夜中となれば誰一人いない。
「さ、さっさとお月見山まで行かないとな♪」
運動神経は悪くても変に行動力だけはあるのだ。
「そんなに暗くないんだな…お月見山って」
そう呟きながら、ミカドは体にむしよけスプレーを噴射した。
「これでズバットに襲われる心配もない…っと」
その時だった
「お前らは一体何をやってるんだ!!」
「叔父さん…すいません」
「ごめんなさい…」
「いいからここにいるピッピを全部生け捕りにしろ!!お前らがしくじると俺が幹部に叱られるんだからな!」
「「ハイ…」」
黒い服を着た大人一人と少年二人が何やら話している様子だ。
「(ってことはだ、こいつらの後をついて行けばピッピに会えるかも…?)」
ミカドは胸の中でそう呟きながら彼らの後をこっそりとついて行くことにした。