ポケットモンスターFRLG
□Story 6
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「ミント!『つるのムチ』」
「ソルト!『みずでっぽう』」
二人は岬へ行く途中の橋―通称ゴールデンボールブリッジでそれぞれバトルを申し込まれていた。
「へぇー、ミカド強いじゃない」
「トモミ、お前もな」
二人は次々と勝ち抜き、ついに五人抜きを達成した。
「お二人さん五人勝ち抜きおめでとう!ハイこれ商品だよ」
二人は二人組の男に商品として金の玉を渡された。
「(あんまり趣味がよくないな…)」
「(なんでよりにもよってキ〇タマなのよ…)」
二人はこそこそとそんな話をしていた。
「ところでさ、君たちロケット団に入る気ない?」
「「ロケット…団?」」
どこかで聞いたことがあるような気が…
どこかで………!
「「あーーっ!!」」
二人は同時に大声を上げた。
「お月見山で俺、ロケット団だとかいうヤツ潰したよ!」
「えー、ミカドもなの!?あたしもいきなり声かけられて、あーだこーだ言ってきたからついつい殺っちゃった!」
双子同士による恐怖の会話である。
「ほう、ロケット団に立てつくとはいい度胸をしてるな…」
「これで、この俺たちがお前らを意地でもロケット団に入団させなくてはならなくなったな…」
何やら不穏な空気が流れ出した。
しかし
「だってよ、トモミ」
「冗談じゃないわよ!こんな変な制服やーよ!」
論点をすでに履き違えているのはご愛嬌である。
「ならば、こっちから行かせてもらう!いけ、ズバット」
「お前らみたいな、ガキは俺たちが潰してやる!いけ、コラッタ」
ロケット団員二人は不意打ちでバトルを仕掛けて来た。
「…チョロいな」
「なら、こっちもやっちゃおっか」
二人は怪しげな微笑みを浮かべた。
「行けっ!セージ『でんきショック』」
「ミルク行くわよ!『メガトンパンチ』」
『バリバリッ』
『バキイッ』
二人の息はピッタリである。
『ドサッ』
一撃で勝負は決まってしまった。
「「で、次のポケモンは?」」
「くっ…戻れ」
「お前らほどの実力があれば…ロケット団の中でも偉くなれるのにな…」
「「覚えてろよ!!」」
捨て台詞を吐くとロケット団員は逃げるように立ち去ってしまった。