ポケットモンスターFRLG
□Story 8
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『ガチャッ』
「二人ともおはよーっ!」
噂をすれば影が射す。
珍しく早く起きたのであろうトモミが部屋に入ってきた。
「…珍しいこともあるんだな」
そう呟きながらセリカはミカドの側から離れた。
「…みたいだな」
内心、トモミが来てくれて本当に助かったと思いながらミカドもまた納得をする。
「…なんでもいいけど、あんたたちそんな格好で何してんの?」
「「格好?」」
そう言われ二人は自分達の格好に目をやってみる。
着替え途中で口論に発展したので、ズボンは履いていたものの上半身は裸のままであった。
「ふーん…もしかして、そういうこと?」
トモミはニヤニヤとしながら二人を意味ありげに眺める。
「バ、バカ!違う!!///」
「大体何でミカドなんかとんなことっ!!///」
明らかに恐ろしい事を考えているであろうトモミに対して全力で否定をした。
「冗談よ、そんなムキになんないでよ」
「「……///」」
二人はすっかり黙ってしまった。
「んじゃ、あたし先に食堂で待ってるから!さっさと着替えて来てねー♪」
トモミはさっさと楽しそうに部屋を後にした。
「…何だよ」
「べ、別に!さっさと着替えようぜ!」
トモミの突拍子もない発言によってその場の空気が妙な物に変わってしまったのもまた事実である。