アニメ
□Dream of you〜君が好き〜
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「…zzz」
「サトシ?」
シゲルは読んでいた本を読み終え、ふと後ろを振り返るとさっきまで、大人しく漫画を読んでいたはずのサトシが横になって眠ってしまっていた。
「起こすのも悪いか…」
シゲルはそばにあった毛布をサトシにそっと掛けてやった。
「…シゲ…ル」
「お、起こしちゃったか!?」
「……zzz」
「なんだ、寝言か…」
内心ホッとしながらシゲルはその場を離れようとした。
「zzz…シゲル…だい…すき」
「!///」
「……zzz」
まったく、どんな夢を見てるんだか。
サトシのくせに…言ってくれるじゃないか…。
「…ありがとな」
シゲルはサトシの髪を撫で、おでこにそっとキスを落とした。
「ふぁ…なんだか僕も眠たくなってきたな…」
シゲルは小さな欠伸をするとサトシの隣に横たわった。
「「…zzz」」
午後のやわらかな風が窓辺からふわりと吹いてくる。
寄り添いながら眠る二人をそっと包み込むように…。
二人が目を覚ますのはもう少しだけあとの話。
終。
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