捧げ物
□1000HIT記念フリー小説
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林檎をかじって
〜シゲサトVer〜
「サトシ」
「シゲルどしたの?」
「これ食うか?」
そう言って差し出したのは真っ赤な林檎であった。
「わー、食う!食う!」
「そんな慌てるなよ」
「いっただっきまーす♪」
『かぷっ』
「で、どんな味がしたか?」
「どんなって…甘いよ?」
「じゃあ」
『チュッ』
「…っ///い、いきなり何するんだよ!」
「どっちが甘かったか?」
「へ?」
「僕のキスと林檎とどっちが甘かった?」
「……わかんない」
「はぁ?」
「だって…どっちも同じ味だったから…」
「…そうか」
サトシの鈍感さに多少傷付いたシゲルであった。
終。