ポケットモンスターFRLG
□Story 1
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「お前ら遅ぇーんだよっ!」
研究所に着くなり、二人を罵倒した少年。
彼はセリカ。そう、オーキド博士の孫である。
「そんなこと言ったって別に1時間も遅刻してきたわけじゃないしな」
「そーねぇ、文句言われる筋合いなんか無いわよ。たかだか2〜3分遅刻したくらいで」
「お前ら…そういう問題じゃ…」
「セリカは心が狭いんだよ。ったく細かいことでぐじぐじと…」
機嫌が悪くなりキャラが変わってしまったが彼は間違いなくミカドである。
「ぐぅっ………;」
ちなみにセリカはこの双子たちに口で勝った試しが無い。
「そーいえば、肝心のオーキド博士は?」
「あ、ああ実はまだ来てないみたいなんだ。研究所の中にも見当たらなくてよ」
「だったら探して来いよ」
「あたしたち待ってるからさ」
「おいおい…何で俺が…;ここは公平にジャンケンだろ」
「「えーー!ヤダ!!」」
どこまで身勝手なら気が済むのだろうか。
「つべこべ言うなっ!出さなきゃ負けよーじゃーんけーん」
「「「ポン!!!」」」
ミカド…チョキ
トモミ…グー
セリカ…グー
「ミカド、行ってらっしゃーい♪」
「ほら、お前が負けたんだからさっさと行ってこいよ!」
「……めんどい」
「いーからさっさと行けっ!!」
『バタン』
ミカドは強引にセリカに研究所から追い出されてしまった。
「セリカ…覚えてろよ」
思わず中指を立てたなんてことは多分無いと思いますが。