ポケットモンスターFRLG
□Story 4
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「でねでね、夜になるとお月見山にピッピが来るんだってー♪」
「(ピッピか…見てみたいなぁ)」
ポケモンセンターで食事を取っていたミカドはそんな情報を小耳に挟みため息混じりでそう呟いた。
何せかわいいポケモン好きのミカドである。
本物のピッピを見てみたいに決まってる。
宿泊部屋に戻り消灯時間になってもミカドは眠れずに何度も寝返りを打ちながらブツブツと独り言を言っている。
「よし、決めた!」
そう言うとミカドは普段着に着替え始めた。
「お月見山に行っちゃおっと♪」
靴を履き部屋の窓に足をかけた。
しかし
「わわわわ!」
『ドンッ』
幸い一階だったこともあってか大事には至らなかったが、ミカドは顔面を強打した。
「痛っ……でも、脱出成功…」
こんな所でも相変わらず運動神経の悪さを露呈していしているミカドであった。
「でも、ピッピのために行くぞー!」
暴走気味な主人に安眠を妨害された二匹の姿があったことも付け足しておこう。