ポケットモンスターFRLG
□Story 5
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「はぁ…やっと抜けられた」
途中で、むしよけスプレーが切れてしまい、ズバットに来襲されたりと散々な目に合ったが、ミカドはなんとかお月見山を抜けることが出来た。
「あれ…もう朝日が出てるよ…?」
外はすっかり朝陽が射している。
「あぅー………頭が痛い…眠い……」
それもそのはずである。ミカドは丸一日寝ずに動きっぱなしだったのだ。
『クラッ』
「あ、ヤバイ…」
『バタン』
ミカドは目の前が真っ暗になった。
「……あれ…ここは?」
目を覚ましたミカドはポケモンセンターのベッドの中にいた。
「気付いたか?」
「……!セリカ!!」
『バシッ』
セリカはミカドの頬を引っ叩いた。
「………痛い」
「痛いじゃないだろ…お前は…人に心配をかけさせやがって…!!」
「そんなに怒んなくたっていーじゃん…」
「良くない!」
「なんでさ」
「道路で倒れていて人に散々心配をかけさせたのは良い行為なのか?ミカド」
彼は確かに正論を述べている。
「…ごめん…なさい」
ミカドは素直に謝った。
「まったく…お前は。ま、お前の体重が軽くて良かったよ」
「じゃあ、セリカが俺を…?」
「他に誰がいるんだ?」
「…ありがとう」
「…どういたしまして」