ポケットモンスターFRLG

□Story 5
1ページ/6ページ

「はぁ…やっと抜けられた」


途中で、むしよけスプレーが切れてしまい、ズバットに来襲されたりと散々な目に合ったが、ミカドはなんとかお月見山を抜けることが出来た。


「あれ…もう朝日が出てるよ…?」


外はすっかり朝陽が射している。


「あぅー………頭が痛い…眠い……」


それもそのはずである。ミカドは丸一日寝ずに動きっぱなしだったのだ。




『クラッ』




「あ、ヤバイ…」




『バタン』




ミカドは目の前が真っ暗になった。




「……あれ…ここは?」


目を覚ましたミカドはポケモンセンターのベッドの中にいた。


「気付いたか?」

「……!セリカ!!」




『バシッ』




セリカはミカドの頬を引っ叩いた。


「………痛い」

「痛いじゃないだろ…お前は…人に心配をかけさせやがって…!!」

「そんなに怒んなくたっていーじゃん…」

「良くない!」

「なんでさ」

「道路で倒れていて人に散々心配をかけさせたのは良い行為なのか?ミカド」


彼は確かに正論を述べている。


「…ごめん…なさい」


ミカドは素直に謝った。


「まったく…お前は。ま、お前の体重が軽くて良かったよ」

「じゃあ、セリカが俺を…?」

「他に誰がいるんだ?」

「…ありがとう」

「…どういたしまして」

次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ