ポケットモンスターFRLG

□Story 6
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特訓も一息つきミカドたちはポケモンセンターで休んでいた。


「おいしい水って本当においしいよなー…」


当たり前のことを呟きながらソファに座っておいしい水を飲んでいるミカドだった。


「あたしにも一口ちょーだいっ♪」




『サッ』




「あっ…!」


何者か(…いや、もう正体はわかっていると思うが)によっておいしい水がミカドの手から奪われた。




『ゴクッゴクッ…』




ペットボトルの中の水はどんどん減ってゆく。


「ぷはぁー、ごちそうさまv」


彼女は空になったペットボトルをミカドに手渡した。


「トモミ…お前;」


そう、彼女の正体は毎度お騒がせしている彼の妹トモミであった。


「やっほー♪一日振り」

「お前、そうじゃないだろ…;」

「まーまー、固いこと言わないの☆」


☆印付きのウインクで彼の言いたかった事は一蹴されてしまった。






「それよりさー、ミカドはもう岬まで行ったの?」

「みさき?」

「あれ、まだ行ってなかったの?」

「一体、そこに何があるんだよ」

「マサキさんのお家よ」

「マサキ?」


「ポケモンのあずかりシステムを作った有名な人でポケモンマニアなんだってー」

「へえー、じゃあもうトモミはその人に会いに行ったんだ」

「ううん、まだ」


トモミはさらりと言ってのけた。


「ならなんで、そんなこと知ってるんだよ」

「あー…セリカに会った時にちょっと吐かせたの。今持ってる情報全部教えてってねv」


13歳の少女が使う言葉ではありません。


「アレか」

「そう、アレ」


もちろんアレとはトモミの必殺技『ゆする』攻撃である。


「ネタは?」

「これこれ」


カバンの中からデジカメを取り出した。


「ハハハハッ!お前よく撮ったな」


そこには、セリカが木にズボンをひっかけて破けたところから熊の柄のパンツが覗いているショットであった。


「このくらいチョロイもんよ♪」


最凶の黒い兄妹である。

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