05/29の日記
04:02
State of Love E
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「さっさと店を出て行きゃイイもんの…てめぇはおれのポリシーに反する事を3つも犯しやがった」
男の手の甲に当てたシケモクを噛み潰す。
「1つ、料理を粗末にする事。」
「知るかぁ!」
サンジ目掛けて突っ込んでくるが、大きく振りかぶる。見る限り、ズブの素人のようだ。持ち方すらなっていない。構わず続ける。
「2つ、この店で問題を起こす事。」
再び向ってくる男の手首を凶器ごと蹴り上げる。
「3つ、レディに手を上げる事だ、クソ野郎っ!」
すらりと伸びた長い足から繰り出された蹴りが男のみぞおちに決まる。
まるでゴールに飛び込むサッカーボールのように、男の体は端まで吹っ飛んだ。
シュートが決まった瞬間、今まで観戦していた客達の悲鳴が上がる。
「ギャー、サンジがまた客を伸しやがった! オーナー、ゼフオーナーッ!」
店の者達が騒ぎ立てる中、驚きの声を上げるでもなく──ナミはただ呆然と、ウェイターの背中だけを見つめていた。
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