06/01の日記

03:17
State of Love H
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(他の男とは違うと思ったのに──)


次期彼氏候補に名乗りを上げてきたウェイター、サンジと名乗った男を見つめると、ナミの鑑定モードが始まった。
着ているスーツはマルマーニ、腕時計はロメガの限定モデルだろう。首筋から窺くネックはグルガリ──


(こいつも結構なお坊ちゃんのようね。 まぁ、助けてくれたお礼もあるし、軽く遊んでやるか)


「サンジ君だっけ? そうね、お友達って事からなら…イイわよ」


「マジでv めろり〜んv」


「じゃ早速。」


ドレスには少し不釣合いな、大きなセカンドバックを引っくり返すと、ポーチや手帳、そしてジャラジャラと数十台の携帯電話が落ちてくる。


「…なにそれ…」


「何って携帯よ。 見ればわかるでしょ? あ、ちょうどコレが空いてる、はいチーズv」


「え?」


ポーズを取る暇なく、引き攣った顔が携帯の待ち受けに登録された。


「これでよし! 番号言うわよ。 080−3273−」


「ちょ、ちょっと待ってよナミさん!」


てきぱきと事を進めるナミをサンジは慌てて制止した。
 
 

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