06/07の日記

07:59
I mean ... D
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「アナタこそ、ただの雇われバイトじゃなかったようね」


「あぁ、これ? こっちが本職…っても、バイトにゃ変わらねぇけど。 こないだは臨時でね。 ボーイなんてクソめんどくせぇけど、他にやれるヤツもいないもんでね」


そう言って、着ていた調理服を摘む。


「ご心配なく、ちゃんと調理師免許は持ってますからv」


「19で?」


「高校の時ね」


(ふ〜ん、チャラチャラしてるワリには、しっかりしてるのね)


胸中で独りごちる。
自慢じゃないが、私が人を誉めるなんて滅多にない。
そんな事は露知らず、彼は鼻の下を伸ばし、自分を指差す。


「それより、おれの名前覚えてます?」


こないだの今日だ。勿論、忘れるわけがない。


「…サンジ…君でしょ?」


「そうそうv 'アナタ'より名前で呼んでくださいよv」


前言撤回。やっぱりチャラ男だ。
 
 

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