06/10の日記

05:16
I mean ... G
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「アンタに…アンタに何が解るってゆーのよっ! 逢って間もないのに!」


「…でも、今までそーゆー奴等とばっかり付き合って来たんだろ?」


「そうよ! だから? アタシは世間知らずのお坊ちゃんが大っ嫌いなのよ!」


全てを見透かしているような彼の瞳が怖くて、目を逸らす。


「この世の中、結局お金がなきゃ何にも出来ないわ! 人の命だって…お金がない人間は、死んでいくしかないのよ…」


「ナミさん…?」


感情が止まらない。今までこんな事、ノジコにも言った事ないのに──。


「だから利用してやるの! お金を稼ぐのにどれだけ大変なのか、そんな事すら知らないバカ達から巻き上げて…それのドコが悪いの!?」


「それは違うよ、ナミさん…」


胸に顔を埋めるような形で、半ばヒステリック状態だった私は彼は抱き締められた。
 
 

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