三国書簡・其二

□Yes my Master!!弐 藍青之誓
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風のざわめきさえ、辺りに響く静寂を貫く森の中。

一旅の軍が、足音も荒く森を進む。

軍の中央には捕虜を押し込めた檻が見えた。

光さえ侵入を許さぬような、頑丈な箱にも似た檻の中には、二人の男。

一人は黒髪、今一人は鮮やかな金の髪を備えた二人は、両手を後ろ手に拘束され、沈黙を守っていたーーー
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