シンアスのお話

□シンの誕生日
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「……」
これがいけない。どうもほだされてしまう。
そう何度も同じ手で誤魔化されてなどやるものかと、思ってはいるのだが。

ふくれっ面で撫でる手に目を閉じていると、ふとイタズラを思いつく。
目を開けて、目の前のソレをじっと見つめた。

そっと見上げる。
シンは撫でていた手をコントローラーへと戻し、ゲームに熱中していた。

「……」
無言で頭をずらす。
胡坐をかいたシンの腿を、腹の方へと上がっていく。
「……」
チラリとシンを見上げる。
ゲームがまさにいいところらしく、こちらを気にする様子は一切ない。

……腹立たしい。
なら、遠慮なく行動に移すまでだ。

俺はシンの脚の付け根へと顔を埋め、ズボンのファスナーへと舌を這わせた。
金具を舌先で苦労しながら探り出し、なんとか前歯で咥え噛む。
そのまま顔を横向けに頭部を下ろし、ファスナーを開いた。
まだ下着が露わになるわけではない。
そこで、身体を横寝からうつ伏せへと変え、両手でズボンのボタンを外した。
一気に前が開く。

が、腰が僅かに逃げた。

「アスランさん?」
さすがにシンも気づいたようだ。
驚いたような戸惑うような、そんな表情で首を傾げながら、自分の股間を見下ろしている。
同時に、そこへと顔を埋めている俺を見つめてきた。

――……ふ。

俺は意地悪くシンを見上げ笑ってやると、両腕をシンの腰へと回した。
逃げないように捕まえながら、開いたズボンの奥へと顔を埋める。

「うわっ アスランさん!?」
シンが慌てて胡坐を解く。
好都合とばかりに、俺はシンの正面からしがみついた。
突っ込んだ下着の中へと、舌を這わせる。

「ちょ、ちょ……! って、うわ危ない!!」
シンは慌てて腰を引いたが、何か別のことで叫び慌てはじめた。
顔を埋めたまま、シンを見上げる。
シンはテレビ画面を見ながら、必死でコントローラーを握っていた。
目を離した隙に、ゲームで危うくなったらしい。

……面白くない。

俺は憮然として、シンのシャツを両手を回した先で握りしめた。
這わせた舌で布越しにシン自身を確かめる。
下着の割れ目から舌を忍ばせ、布地の中から探りあてると、唇で食んで取り出した。
未だ平常を保ったそれを、外気に晒す。

「アスランさん! なにしてんですかっ」
ゲーム画面から目を離せないのか、こちらを視界の端で捉えては、慌てて視線を戻してコントローラーのボタンを連打する。

「さぁ、ナニかな?」
取り出したシンの分身に語りかけるように小首を傾げ、俺は適当なことを言った。
脚を開いてしまったシンが、膝を立てて逃れようとしているが、がっしりとしがみついた俺からは逃れられない。
誰が逃がすか。
俺は取り出した元気のないシンを、先端から根本へとひと舐めした。

「ひ……っ!? ス、ストップ! ストップ!」
僅かに身体を跳ねさせ、シンが叫ぶ。
だが、コントローラーは離さない。

「ふん」
耳を傾ける気にもなれない俺は、素知らぬ顔で舌を根本から先端へと這わせ下ろし、シンを掬い上げた。
そのまま口腔へと誘導していく。






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