妄想を重ねる文

□02
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「にいちゃん、にいちゃん!」
「………なんだ?」


足元に纏わりつくナルトに、サスケは溜め息を吐いた。


出会ってから、半年が過ぎようとしている、今日この頃。


初めの頃が嘘のように、ナルトは瞳を輝かせ、サスケに笑顔を向ける。





ナルトは、すっかりサスケに懐いていた。







【02:】







「にいちゃんってばニンジャなんだってばよね?」
「……そうだが」


それがどうしたと言うのだろう。
出会った時の状況を思えば、すぐに分かることだし、任務で家を空ける時はちゃんと任務だと言っている。


それを何故…半年経った今になって。


「あのね、あのね!オレってば…にいちゃんといっしょのニンジャになりたい!」
「は?」


サスケは耳を疑い、ついでに体も固まった。


コイツ、今なんて言った。《忍者》になりたいだと?


 
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