12/31の日記

16:29
年の瀬にふたり
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幸宏と畔の年末の様子をお送りします
会話文です。エロシーンは雰囲気だけです
年末休みで一日中一緒でいちゃいちゃラブラブハッピーなので幸宏が不安定じゃないです(笑)安心してお読みください(笑)

ていうかこの二人は二度と書かねえとか言ったのに書いてしまいました。ネタが降ってきたからさ。

今年全く更新しませんでしたね。来年も気ままに活動致します。よろしくお願い致します。

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・午前9時

「はい、じゃあ今から大掃除をはじめます」
「はい」
「幸宏はまず風呂掃除な。そのあと洗面所な。そのあとは指示する。俺はとりあえずキッチンからやる」
「はい」
「これゴム手、これスポンジ、これとこれ洗剤、使い方は読め」
「はい」
「なんか困ったら呼んで」
「はい」
「……お前ほんとに掃除できるのか?」
「やってみないとわかんないな」
「お前その生活能力でよく今まで生きてこれたよな」
「掃除できなくても死なないし……」
「うんまあそうだな」


・午前11時半

「ゆきひろーどうだー? オレ大体おわったけど」
「あーまあ大丈夫だと思う」
「おお、ばっちり綺麗になってんじゃん」
「それはよかった。けど腰が痛い……」
「お前普段動かないからなあ」
「そもそもお前みたいに足腰強くないんだよ」
「仕方ない、特別にちょっとマッサージしてやろう」
「マジかー助かるわ」
「そのあと昼飯にするか」

「はいじゃあお客様うつぶせに寝てくださいねー痛かったら言ってくださいねー」
「おねがいしまーす」
「おお…肩凝ってんなあ」
「まあほとんどずっとパソコン見てるからな……」
「痛くないか?」
「気持ちい、んっ」
「……首も凝ってんなあ」
「ああ、そこ気持ちい、すごい……あっ」
「い、痛かったか? 身体ビクってしたけど」
「ちが、すごい気持ちよくて、ごめん」
「そっか、これだけ凝ってれば気持ちいいよな」
「ん……んっ、はあ、そこも、すごい、っ」
「……お客さん凝ってますねえ」
「はあ……んっ、あっ、んん……っ」
「なあお前わざとやってる?」
「な、何が」
「そんなエロい声出されたら集中できねえって」
「俺だってこんな声出したくないんだよまじでそんなつもりじゃない!」
「からだ動いちゃうの我慢してるのもすげーエロいんだけど」
「うるせ、んあっ、お、おまえが上手いから悪いっ」
「とりあえずマッサージ屋とか行くの禁止な」
「ぜってー行かねえ、はあ、っ」
「腰らへんも気持ちいーか」
「ん……ふ、う……っ」
「……背中側はこんなもんか、じゃあ仰向けになって」
「えっやだ」
「いや前側もやったほうがいいよ」
「……動きたくない」
「うん? あ、もしかして勃った?」
「だ、だからおまえが上手いのが悪いんだよ!」
「マッサージ中に勃つのはよくあることらしいし、気にすんなって」
「え、そうなんだ?」
「つーかごめん俺も勃ったわ」
「えっ、あっ……マジか」
「……続きしなくてもいい?」
「いいけど……昼飯遅くなるのはいいの?」
「俺はいまは食欲より性欲」
「……俺はお前がいいならいい」

「大晦日にこんな昼間からするとは……」
「いいだろ別に、せっかくの連休なんだし」
「お前に言われなければ休みにもしてなかったけどなあ」
「せっかくふたりで暮らしてて俺が年末年始まともに連休取れたのに、お前が大晦日まで仕事してたら俺は怒るぞ」
「わかったって、来年もちゃんも休みにするよ」
「うん……幸宏」
「なに?」
「すっげー好き」
「……俺もだよ」


・午後1時

「なあ、明日も昼間っからしてもいい?」
「ええ……まあ……お前がしたいならいいけど」
「昼間っから明るいとこでゆっくりセックスするの最高……幸宏の顔も身体もじっくり見れるし……」
「へ、へんたい」
「変態でいいから明日もしような」
「……うん」


・午後2時半

「……あのさ、ちょっと仕事してきていい?」
「今日はしないって言ったのに?」
「ちょっとで済ませるから、ちょっとだけだから」
「ほんとにちょっとだけだろうな?」
「ほんとほんと、いま思い付いたの残しときたいからそれだけ」
「……わかった、けど晩飯までには終わらせろよ」
「うん、ありがとう、ごめん」
「いーよ。俺もやることあるし」


・午後5時

「ほとり」
「おう、仕事終わったか」
「うん……なに作ってんの?」
「おせち色々。黒豆いいかんじにできたぞ、ほら」
「うん、おいしい」
「俺好みの味付けだけど」
「俺もこのぐらいが好きかな」
「そーか、よかった」
「……俺、畔が料理してるとこ見るの好きかも」
「えー? なんだそれ」
「なんだろう、なんか安心する」
「ふーん……俺は幸宏に俺の作ったもの食べてもらうのが幸せだからいくらでも料理するけど」
「……いつもありがとう」
「俺がやりたくてやってんの」


・午後6時

「テレビが特番ばっかりだな」
「そりゃそうだ……お前普段テレビも見ないから知らないのか……」
「うん。あ、この曲」
「あー俺これ好き、今年流行ったよな」
「おかげさまで。打ち合わせに時間かけた甲斐があったな」
「……えっこれお前が作ったの? まじでえ?! はやく言えよめっちゃ好きなんだけど!」
「別に隠してるわけじゃない……言う機会ないだけだし」
「まじかーすげーなーほんと」
(作曲者見ればわかるだろうに……付き合って2年近くになるけど、未だにそういう発想ないんだよなこいつ)


・午後6時半

「ほい、年越しそば」
「……」
「どうした? そば食えるよな?」
「食える……けど」
「けど?」
「その、なんというか、健康的で文化的な生活だなって……」
「えっなに?」
「俺、年越しそば食べるのはじめて」
「お前ほんと今までどうやって生きてたんだよ」
「畔と暮らしてると自分の文化レベルの低さがよくわかる……」
「まあ……これから色々経験させてやる」
「うん」


・午後9時

「風呂出た」
「うん」
「……畔、テレビ面白い?」
「めちゃくちゃ面白くね? 俺これ毎年見てる」
「そっか」
「……構ってほしいか?」
「え、あ、いや」
「せっかくふたりでいるもんな?」
「でも昼間もしたし」
「何度してもいいだろ」
「て、テレビは?」
「テレビより幸宏のほうが好きに決まってんだろ」
「ん……畔……」
「ベッド行くか?」
「うん……」


・午前0時、数分前

「……ああ、そろそろ日付変わるぞ」
「うん……」
「……幸宏、来年も一緒にいような」
「うん、俺も畔といっしょにいたい」
「来年の年末もちゃんと休み取ってくれよ?」
「畔も、俺にいろいろ経験させてくれるんだよね?」
「ふ、そうだな、メシもいくらでも作ってやるし」
「……明日も昼間からする?」
「あーそうだな、はは、そればっかだな俺ら」
「俺は……畔が嫌じゃないならしたい」
「嫌なわけないだろ、幸宏がしたいって言ってくれてすげー嬉しいし」
「ん……あのさ、俺、来年だけじゃなくて、ずっといっしょにいたい……」
「……そんなの、俺だってそうだよ」
「ほんとに?」
「当たり前だろ。……愛してるよ幸宏」
「……うん、俺も、愛してる……」

「……あ、日付変わった」
「今年もよろしく、畔」
「こちらこそ」
カテゴリ: 小説

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