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□拍手文
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きちがいになったのかもしれない

別に対したことのない用で外に出ようとするのが小さな子供だったりかわいらしい女だったりすっ飛んで脚力の落ちた老人であったならばこの自分の心配も誰もが納得するものだろう。
しかしいま自分が心配しているのは最近会った同い年の男で一般身長よりでかくて髪は脱色してピアスをつけてヤンキーに憧れてる馬鹿。正直なんで自分が心配しているのかもわからない。
でも心配なのに変わりはなくてちょっと出てきますねアニキなんていいながら財布を持って外出しようとするのを止めたくてたまらないが言葉がでない。お前他人を部屋に置きっぱなしでいいのかとかえろ本探すぞとか関係ないことばっか出てくる。
行かせたくないのに俺はおうとか返事しちまってあいつはハイってかわいい笑顔で言って部屋を出てああ他人をかわいいとか思ったの久しぶりだつか初めてじゃねぇとか思ってる間に靴をずる音がして急いで部屋をでて腕を掴んだ。

「俺もいく」

言ったら驚いたけどふにゃって笑ってハイなんて言うもんだからつい掴んだ腕を引き寄せて抱きしめる。ほんと柄にないのはわかってっけどかわいい。なんかこいつは手放せる気がしねぇ。

おわり。
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