□私を壊して
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「馬鹿だろ、お前?」




私をして






大好きな大好きな貴方は、

みごとなまでに鬼畜でした。




「ねぇ、今度ピル飲んで来てよ。その方が皆喜ぶでしょ?」



「何、逆らう気?」



「大丈夫だよ、」



「名前も知らない男達の手あかでいっぱいなお前を誰も好きにならないよ。」




「はは、ましてや傷だらけだし。」



「顔の傷が治りかけてる。…また付けてあげよっか?」








大好きで大好きで、我慢出来ずに祐希くんに告白した。


フラれると思っていたのに、驚く事にあっさりOK。






あの頃は、祐希くんの顔さえ見れれば幸せだったのに。





(私は変わった。)






「ほら、こっち向いて」






微笑みながらも、目の前が祐希くんの茶色い髪に染まる。






 甘 い 甘 い キ ス 







離す瞬間に痛みが走り、ちのあじでいっぱいになる。




真っ赤に染まる祐希くんの口。






「どう、うれしい?」




冷たい笑顔が鳥肌を立たせる。



嬉しいの逆に哀しい

     不安の逆に甘美



「お願い、もっと私を壊して?」







いつか滅びる体なら、
いつか消える想いなら、



   今ここで壊しテほシイ。






「は、物好きが。」





貴方の笑顔がうれしくて、






(愛してる?そんなのじゃ終わらない感情よ。)








ごめんなさい。なんかエレジー聞いたら、無性に書きたく為りました;
Mじゃないから、ムズかった、(笑)


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