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□あったらいーなー場面集
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晃要

「もう暗幕が全然ない!?」

あ゙ーーーやべ、
やっちまった。どーしよ



俺の渡したプリントを見て焦り出す後輩。



「先輩のクラス、お化け屋敷って・・・暗幕めちゃめちゃ使うじゃないですかっ!!」




「ああ、うん―――…」




学級委員なのに、
クラスの奴らになんて言おう


「先輩っ?」




あ゙ぁ、忙しくて寝てなかったから全然頭回んねぇ





・・・・あの人なら、
俺の唯一“ 尊敬 ”するあの人なら、どうすんだろ





「大丈夫だよ、」



「―――!?」

身体の中にいきなり声が入ってきて、ビクっとする


あ、ずま先生?


「大丈夫、ね?塚原くん」

すーっと俺が創った分厚い壁を通り抜けて、心に澄み渡るへんな感情。


こういう人になりたいと心底思ってたんだ、この時は



(今ならわかる。)




  (へんな感情の正体は、尊敬であり恋だった。)






      ☆
幼稚園祐悠

「ねぇ、なんで僕たち双子なの?」



「えっと、ねぇ・・・;」
お母さんは答えてくれない、


ねぇ、おかあさん。


((僕たち1つがよかったよ))


嫌でも離れられないように

     ☆
千祐《祐視点》

「やっぱあの時遊んだのはゆっきーだったんだね、」

金色の髪と真っ直ぐな笑顔は変わってなくて、


今も昔も、だいすきで。


「わざわざドイツ語勉強しないよ」


そろそろお昼休みが終わる時間だから教室に戻る為に腰をあげる。



「―――…!!なんでドイツ語って知ってんのっ!?
俺、言ってないよね?ドイツから来たって。」


あ。やば、


「もしかして!!ゆっきー。」



「少しだまって。



・・・lch liebe dich、
キーンコーンカーンコーン

「ん?なんか言った?ゆっきー」

神はやっぱり許さないみたい、
チャイムが邪魔して俺の気持ちが届かない



「・・・ほら、千鶴さんのせいで鳴っちゃったじゃないですか。」

「俺っちのせいかよー!!てか、話そらすなー!!」


(あいしてるよ、)

昔からずっと、君の笑顔が忘れなれなかったんだ。



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