□やつあたり
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『祐希君があんたのこと本気なわけないでしょ?』



通りちがいにいわれた、冷たい言葉



言い返せえせなくて、胸が苦しくて、うまく呼吸ができなくて



ゆーきにあたった




ゆーきはただ、じーっと見てるだけで





興味をもってないものを見てるように、


ただ見てるだけで



それが無償に腹立たしくて、無償に悔しくて、



なみだ、がでた





「好きでもないのに、優しくしないでよっ!」












どんなに、はいにくうきをいれても



苦しくて、苦しくて、苦しくて



なみだがこぼれた









「馬鹿じゃないの?」



呆れた顔の、


大好きなひと


ついに嫌われちゃた・・・んだよね?



「すきだって言ってんじゃん」



当たりまえのようにいうゆーきが



「・・・・うん、ごめん、ね?」



そっと笑うゆーきが





「・・・私もだいすきだよ」






馬鹿だな、俺は好きなものしか視界にいれないんだよ








 

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