えどたん

□女人薬2
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平七サイド

いつものようによろず屋家業をしていたら今一さんがあっしを見つけたとたん凄い勢いで近寄って来たんですよ。

そりゃもう驚いたのなんのって

あっしは今一さんに怒らすような事してしまったかと思いやした。

いきなり今すぐ女物の着物を用意しろなんて言われる何てねぇ。

最初は何の為に使うのかと思いましたよ。

まさか、今一さんにそんな趣味が!!
と驚いていたら殴られました。

げんこつですよ、ひどい。

頭をさすりながら今一さんから話を聞きやしたが、未来さんに会うまでは半信半疑でした。

未来さん、別嬪さんですねぇ〜。

「着物持ってきやした、着れますか?」

と聞いてみたけど顔を横に振られた。

やっぱり、まぁ予想はしてやした。

着付けの仕事はしたことあるんで女性もの何てちょちょいのちょいっすよ。



でも、無防備ですね


寝乱れた寝間着から胸が見えそう

親しい間柄がらだが目のやり場に困る。

と、とりあえず

「寝間着を脱いだら肌襦袢と腰紐を着てください」

「肌襦袢?腰紐?」



「あ〜、寝間着を脱いでこれを着てください」

「この白いの?」

「はい、あ、忘れてやしたそれは腰までしかないので下半身はこの腰紐を付けるんですよ」

「へぇ〜」

「腰紐は布地の横に紐があるので腰の横で結んでください。あっしは後ろ向いてるんで」

平七はくるりと回り襖の方へ向いた

「が、頑張ります」

しばらくするとしゅるしゅると衣擦れの音が聞こえてきた。




「できました」

未来の声を合図に平七は振り返って固まった。

「え、間違ってた?!」

おろおろする未来

「あ、・・・・いいえ、合ってますよ/////」

平七は俯きながら

「あと、この長襦袢を羽織ってください」

と早口に平七は言うと未来にぶっきらぼうに渡した。
「へ?うん、分かった」

未来は袖を通すと平七はてきぱきと着物を整え紐を結んでいく、

「後はこの桃色の着物を羽織って腰に帯びを巻き、飾り紐で縛ったら後ろを整えて終わりです」

説明と同時に着終えた。

「ありがとう、平七さん」

未来はにこりと笑顔を向け平七にお礼を告げた。

「/////これくらい・・・・ど、どうって事ないですよ」

平七は右手で頭をかきながら照れている。

「着替え終わったので裏口から出ましょう」

未来の手を掴むと天道家を後にした。

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