イナズマイレブン

□離れたくない
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響監督に相談しに行った帰り稲妻河川敷で豪炎寺を見つけて話しかけたんだけど様子がおかしかった。

なんて言うか、ちょっと冷たくて。

俺は胸の奥がチクンと痛くてジャージの上から胸の辺りの服を掴んだ。

何時もならもう少し嬉しそうに笑ってくれるのに。

俯いていると豪炎寺の手によって上に向かされ目と目が合う。

「・・・・すまない」

豪炎寺は言うと俺を抱きしめぽつりぽつりと話し始めた。

「・・・・俺は、このアジア予選が終わったら・・・・サッカーを辞める」

「え」

円堂の身体はビクンと震えた。

「医者になるためにドイツに留学する」

「・・・・やっと、会えた・・・・のに・・・・また一緒に、・・・・サッカーできると思ったのに」

「すまない」

涙が滲んできたから豪炎寺の首に顔を埋めた。

きっと泣いてるのはバレてる。

豪炎寺はあやすようにポンポンと優しく叩いてくれる。

「守」

声が優しい。

「・・・・なん、だよ」

見上げると豪炎寺は嬉しそうに笑って。

ちゅ、と触れるだけのちゅうをすると耳元で熱を孕んだ声音で囁かれた。

「お礼がしたいんだが、うちまで来てくれないか?」
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